誰のためでもなく

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マイルスは逝き、エヴァンスの季節

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 聞きたい音楽で季節の移り変わりを知る、、、

 夏はもう、エレクトリック直前~ど真ん中のマイルス(ショーター、ハンコック、トニ・ウィリアムス、カーターのころからチック・コリア、ジョン・マクラフリン、ピート・コージー、レジー・ルーカス、Mトゥーメのころ)を聞きまくってちょうどいいけど、
 
 秋になるとエヴァンスを聞く。

 やはりベースのスコット・ラファロのころが最高だけれど彼の参加アルバムは4枚しかない(その後、交通事故死)。

 この間、「コンプリート ヴィレッジ・ヴァンガード」の3枚組CDが出てすかさず買った。
初めて知ったのはこの箱でのライブ音源が「サンデイ アット ヴィレッジ・ヴァンガード」と「ワルツ フォー デビィ」になってたのね。

 この時の「マイ・フーリッシュ・ハート」の冒頭のブラシの音をきれいに拾えるかってのがオーディオの良しあしのバロメーターになるとかならんとか

 ところでエヴァンスは女受けがいい。ラファロがいた頃の彼はオールバックにボストンのセルフレームの眼鏡。痩せこけたカラダを鍵盤に覆いかぶせるようにして抒情的なメロディを紡ぎだすさまはロマンチックだものな。実際、自分の姿をジャケに使っていることが多い。

 ご多分にもれずエヴァンスも他のジャズ・ミュージシャン同様、かなりドラッグに耽溺していた。むろん、この女受けするルックスの時だってそうだったんだろう。
 
 しかし彼、体は丈夫だったのね。生き延びた彼は80年代になってもオリジナル曲を精力的に発表している。曲調だって昔のリリシズムは健在で、メロウな思いを昇華するのにもってこいなんだけれど、ルックスが髭を蓄え、熊おじさんみたいになっているのだ。
眼鏡もフツーのオッサンがかけるチタンフレームになっちゃって、これじゃ女も寄ってこない。

 でもそんなことはどうでもいいんだな、俺は男だし。

 最近「you must believe in spring」という結構、後期のアルバムを入手した。
ジャケは自分のポートレートではなく、イメージとしてはツェッペリンⅣのジャケのイメージ。

 気になる人は聞いてみてもいいかもしれん。
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by hohoho-bw | 2010-09-30 21:45

立木義浩イケてる

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 世界のケン・ワタナベがイメージキャラのキャノンデジタル一眼レフはまったく欲しくないけれど

 なんとなくキャノンのHPを見ると

 60Dを使用した作品をupしてる、立木先生。

 で、なかなかカッコイイ写真ばかり。

 正直、高梨豊の写真はちんぷんかんぷんだけど、立木先生のこのtokyoはクールとウォームの危うい均衡が写真というメディアだからこそ成り立たせることができた、と言わんばかりの写真。

 カッコイイ。
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by hohoho-bw | 2010-09-28 22:43

街道をゆく

 司馬遼太郎を知らない人はあまりいないと思う。

 少なくとも以下の文章は彼がどんな人か知っている人向けに書いている。

 司馬遼太郎といえば「坂の上の雲」、「燃えよ剣」、「国盗り物語」、「菜の花の沖」そして「竜馬がゆく」。

 彼の小説をある程度読んだことのある人ならおわかりだろうけれど、現代の司馬遷を目指し、稀有な歴史の語り部としての地位を不動のものにしたのに、日中戦争~第二次世界大戦を描くことは終生、なかった。

 これは何を意味しているのだろう?と考察するのは、楽しい。

 歴史で一番面白い時期というのはこれはもう幕末といってほぼ問題ないと思うけれど、そのあと必死で脱亜入欧を目指し近代国家のパワーゲームに飲み込まれないように「坂の上の雲」を目指して突き進んでいった日本を活写するだけで終わったのは、個人的には残念だ。

 たぶん、司馬遼太郎は、とても日本人を愛している人だったのだろう。
だから、上りきった坂の頂上で二手に分かれていた道の、険しい方を選んだ日本人が瀕死の重傷に至る物語は、歴史家として冷徹なまなざしを保ったまま描けなかったのではないだろうか?

 約100年遅れて、パワーゲームをしかける巨大な国家が台頭している。
カッコイイ俳優が幕末の志士を演じるドラマを見るよりも、ニュースをしっかりチェックしたほうが面白い時代なのかもしれない。
きっと激動の世の中になることは必至だし、日本の地政学的な存在意義がまた違った形で歴史の中で重要な位置を占めるのは間違いない。

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by hohoho-bw | 2010-09-27 20:02

やさしい時間

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 気付いた。

 30代は、疾走していた。

 仕事、大型自動二輪、風俗、借金、物欲、マンション購入。

 40歳を迎え年収120万円減、キャッシング返済、転勤、左遷。

 これからは自分のためだけに生きていこう。

 意味の奴隷になる前に気付けてよかった。
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by hohoho-bw | 2010-09-26 17:21

いけてる!土門拳

 昔、土門拳は嫌いだった。

 「ヒロシマ」、「筑豊のこどもたち」、「三里塚闘争」。ルポルタージュというか、本人いわく「絶対非演出の絶対スナップ」。この影響で、写真といえば社会の在り方を鋭くえぐるドキュメントが一流で、風景写真はサロン写真、とまで軽んじられる時代が長く続くことになる。

 今、土門拳がすごい、とやっとわかるようになった。

 それも、「古寺巡礼」や「古窯遍歴」なんかの「ブツ撮り」の彼が、すごいと思う。

 脳梗塞で倒れ、35mmサイズのカメラが使えなくなった彼は大判カメラを使い始める。
古寺の屋根にそんなデカイ機材を担いで登る。身もすくむような高さでの撮影。弟子はたまったもんじゃなかったろう。すぐに「バカ野郎」と罵声が飛んだことなど日常だったらしい。

 まあそんなエピソードはどうでもよく、彼の撮る仏像や磁器、庭園などを改めて見直すと、すごい。
いままでこれらの作品を写真として等身大に見ることができなかったのは某・中年男性用趣味的雑誌「サ○イ」で取り上げられたりしていたせいだ。
タイアップで「土門拳をめぐる旅」という企画の中でさりげなくデジタルカメラやウオーキングシューズの宣伝を織り込んできたりして、なんか「ジジイのカルチャースクール」のフィールドにあると思い込んでいた。

 でも写真として虚心坦懐に見ると、「写真の鬼」の名にふさわしく、一枚に込める「気」の底知れない強さを感じる。いや、気というより「怨念」と言ったほうがふさわしい。
数百年前に作られ、時の洗礼を受けた一流品に写真という二次元フォーマットで挑む時の気構えは、常人のそれではないくらい強く写真に念写されている。

 土門拳は絞り開放とフィルターが嫌いだったらしい。
絞りをぎりぎりつめてパンフォーカスにし、画面の隅々までピントが来る写真。
それが土門拳のどういった生理に直結しているのか?急に知りたくなってきた。
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by hohoho-bw | 2010-09-26 13:38

can't buy me love

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 「大事なのはお金じゃない」

 よく聞く言葉。

 さて、最近はカメラへの物欲が皆無。いいことだ。

 昔なら、酒を飲みながらマップカメラの中古コーナーで「ポチっ」とクリック&決済して朝に愕然、ってことがたくさんあったけれど、、、

 今は、一定程度すごい方に、自分の写真を見てもらい、評価されたいという欲求が強い。
評価される作品が撮れるなら、カメラは何でもいい。

 「評価されるだけの媚びる写真を撮りたいのか」という批判めいたたわごとは無視だ。
 
 ライカM9にノクチルックスで200万円ほどの買い物をして、ナショナルジオグラフィックの専属カメラマンになれるなら俺も買う。買えなくはない。

 カメラは金を出せば買えるけれど、いい写真を撮る自分は金で買えない。
いい写真を撮るためには、渡航費用や体力や感性やプリント代や郵送代が必要だけれど残念ながら昨今のカメラ雑誌にこのことの重要性を指摘するものは皆無だ。

やれ「画素数」だの「ミラーレス」だの「動画」だの、、、、

 じゃあ「いい写真って何よ?」のつっ込みは無視する、、、。

 今の俺のレベルではやはり、「そこにいなければ撮れない」写真、そして「撮りたい」という衝動にかられる被写体との出会いが一番重要だと思っている。
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by hohoho-bw | 2010-09-25 11:57

ikigai

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 秋が一気に進む

 秋といえば短編 Oヘンリの「最後の一葉」を思い出す。

 病床に伏せっている人が窓から見える枯れ葉が落ち切ってしまったら、自分も死んでしまうと思い込んでいる。本当は回復するのに。

そんなことを知った絵描き(だったか)は、枯れ葉の最後が落ち切りそうなあらしのよる、窓ガラスに絵で枯れ葉を描き、それがもとで肺炎により死んでしまい、妄想癖の病人は生き残る、って話。

 この話、いろんな解釈の仕方があるんだろうけれど個人的には「希望」こそが人生を生き延びる上でのエンジンだ、と理解している。

 昨日、生きがいのために、写真を発送した。

 こういった一歩一歩の積み重ねが、夢に近づけることを教えてくれたイチローに感謝。

 でも毎日カレーライスはちょっと、、、、
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by hohoho-bw | 2010-09-25 11:20

♪ぼくにはぁ~夢ぇ~があるぅ~希望があるぅ~♪

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 僕の夢は、アイルランドで写真を思いっきり撮ることです。

 機材はD700に14~24mm、24-70mmでキマリ!

 できればレンタカーで島を移動し、夕刻にはパブでギネスをゴクリっ!

 いいねぇ~。

 でもそこに立ちはだかる第一のハードル、渡航費用。

 第二、それは長時間のフライト。

 30代は、かなり飛行機に乗った。

 今はほとんどのらない。まあ仕事が変わったからね。

 アイルランドはもうIRAのテロとか大丈夫なのかな?

 海外は危険、と身をもって知ったことはいい経験だった。
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by hohoho-bw | 2010-09-24 22:59

それぞれの、らしさ

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 フォトキナはあまり盛り上がっていないような印象。

 そんな中、カメラオヤジの心をくすぐるモデルを発見。

 フジ「ファインピックスX100」

 外観はコニカヘキサー(レンズ固定)に似ているが、M型ライカのイメージも踏襲。

 気になる特徴は2つ
1つめは「ハイブリッドファインダー」
レンジファインダーは光を、プリズムを通して結像させる仕組みだったけれどX100のファインダーは最後の接眼部から見える映像は液晶ってことで「ハイブリッド」らしい。
実際見てみないと何とも言えないけれど、今のミラーレスみたいに結局外付けのEVFをつけてせっかくのコンパクトさをスポイルされるよりは格段にイイと思う。ちなみに背面モニターでもフレーミング可能。この切り替えはボディ全面向かって左側のレバーを倒す仕組み。M型ライカの、広角レンズに替えると振れるレバーを想像するのは俺だけではないだろう。

2つ目は「あえてレンズ交換できない」もしくは「35mm単焦点レンズ設定」
これは思い切った選択だ。
ミラーレス「一眼」(あえて皮肉を込めてこう呼ぶ)の売りはレンズ交換ができること。
まあ結局は焦点距離が2倍になってストレスたまるシロモノだけど、まあレンズは、交換できる。

しかし、X100は撮像素子がフォーサースよりも大きい(APC)から、女子が日常的にパチパチするカメラよりもうより「玄人」指向だ。これにマウントアダプターを噛ませてライカのレンズを使えるようにすればR-D1はその存在価値をなくする運命になるところだったのに、と思うと個人的には残念。

やはり「フジノン」ブランドのレンズに誇りがあるのね。

 それにしてもデジタルカメラは、もうすっかりフィルムにとってかわったと思ったらまだまだ戦国時代だな~と
 の感想を強く持つ。ってゆ~か、多分、こういう「ニッチ」なニーズを満たしていくことがこれからのカメラの生き残りをかけた戦略になっていくのだろうな~。
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by hohoho-bw | 2010-09-23 10:13

うれしいことは重なるもので

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 過日、某写真雑誌のフォトコンテスト入賞の報告をしたけど

 今度は、割と大御所の雑誌の暫定入賞の知らせが来た。

 しかし、困ったことに、過日入賞した作品と同じ構図で同じ対象物を撮っていて
 
 違いは時刻のみ。

 大御所雑誌のほうには日没後のいわゆる「マジックアワー」のモノを提出したら入賞(暫定)と。

 どっちかというと「大御所」のほうに入選したかったのに、、

 同じ構図だし、ダマで言ってもばれたら怖いので一応、その旨を伝える。

 どうなることやら。

 逃した魚は大きい、どころの騒ぎじゃないよな~。

 なんとか「違う作品」として雑誌に掲載してほしい。俺の写真。

 それにしても就職活動と一緒で、複数受験して一気に合格。しかも滑り止め(失礼)のほうが先に来てOK出してしまってるなんて、、、、

 あ~あ。
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by hohoho-bw | 2010-09-20 14:40 | モノクロ35㎜フィルム