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誰のためでもなく

きらいだけど、認めざるを得ない~キャノンのマーケティング

 う~む。

 嫌いだけどな、キャノン。

 でも、販促は上手い。サントリーみたいだ。

 明日8月29日発売のEos 70Dのスペシャルサイトが、いい。

 CMは妻夫木聡氏。

 ロケ地どこかなぁ~、アイルランドとかスコットランドとかかな~。知りたい。

 妻夫木氏がEosをもって、荒涼とした大地を撮っていると、アングロサクソン系のごっついおっさんが目の前に現れる、というストーリー。そのおっさんは「風」の精らしく、妻夫木氏に

『おまえ、ここで何してんだよ?』と聞くのだ。

妻夫木氏、風を撮りに来たと答えると、その風の精のおっさんが

「Are you able to see me?(俺がみえるのか??)」と問いただす。

これ結構、くる言い回しだね。

英和辞書で調べると、「be able toとcanの違い」ってのは、現在時制だと

be-able to~→現実に何かをできることを強調する堅い言い方。主語は大抵、人。

can→生来の能力と学習による能力を表す。主語は人、モノ。

らしい。

つまり
「おぬし、まことに拙者のこと見えるのか?」

と言っているらしい。

閑話休題

ここでスメタナの「モルダウ」が荘厳に流れる。映像は沈鬱な空と荒涼とした大地。

重要なのは、このCMで、70Dのスペックをあげつらうことをしていない、ということだ。

黙々とファインダーをのぞきシャッターを切る妻夫木氏。やがて風の精のおっさんが尊大な態度でカメラをよこせ、と詰め寄り背面液晶モニターでプレビューをチェックし、妻夫木氏に一瞥をくれる、という流れ。

このCM見ると、写真を撮るという行為の純粋な部分が垣間見えてなんだかうれしくなる。

ニコンが好きなことに変わりはないけれど、でも今回の70D発売は、ちょっと心浮き立つものがある。


by hohoho-bw | 2013-08-28 16:57