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誰のためでもなく

人間はアンビバレントな存在

 アリストテレスは本当の知性は知徳合一、と語った。いやごめん、ソクラテスだった。

 頭でわかっていても行動が伴わなければそれは本当の知性ではない。

 それが俺。

 そんな知性のかけらもない自分はエデンの園でリンゴを食べてしまったため、最近まで眠っていたはずの原罪に悩まされはじめていた。

 レンズの描写に依拠したり、それ自体を楽しむのは変態であり、写り云々より何を撮るかが大事!という信条のもとにこのブログを運営していたけれど、、、ここ最近レンズの描写に耽溺したい、という欲求に抗しきれなくなったのだ。

 ただし、もうライカレンズに魅力を感じることはない。だから平気で20万円もするズミルックス35mmセカンドとか買わない。

 しかし、似たような描写のレンズがどうしても気になり、先日、地図カメラでポチっとしてしまふ。

 焦点距離は50mm。マニュアルフォーカス。ニコンのFマウント。
まずは作例。絞りは開放
人間はアンビバレントな存在_c0162846_9435361.jpg

 ネットの評価を見ると
・開放で撮るとピントの芯が出るのはほぼ無理
・コントラストがない(真逆の意見もあった。)
 というものだったが、すべて逆の結果が出たと思う。
 コントラスト、色ノリはこってりくっきり。ピントの芯もしっかり出ている。D700のフォーカスエイド通りでシャッターを切った。

 参考までにコシナ ノクトン58mmf1.4の開放で撮影した画像を
人間はアンビバレントな存在_c0162846_9472065.jpg

 同じく真ん中の花弁にピントを合わせたつもりだけど前ピン。調整が必要なままサボっている。



 



 正解は、

 
人間はアンビバレントな存在_c0162846_9512734.jpg


 ニッコール50mmf1.2でした。

 AFではいまだにラインナップにないレンズ。設計も相当昔なれど、いまだに新品で買えるレンズ。
無論、中古品だけど、、、。

 周辺光量落ちを楽しむのは変態、と思おうとしていたけど、やっぱり心地よく感じる時もある。
さらに全体のトーンがドスン、と落ちているのもいい。レンブラントみたいだ。
人間はアンビバレントな存在_c0162846_9541573.jpg

 F3に装着。やはりこっちのほうがしっくりくる。
人間はアンビバレントな存在_c0162846_9545558.jpg

 よく考えてみたら、ニッコールの単焦点って一本も持っていなかった。しかもF3に使える絞りリングのあるレンズはコシナの2本!のみ。

 単焦点をD700に付けると、昔なじんだ一眼レフの感じがよみがえってくる。まあ、フィルム時代に比べるとボディはずいぶんメタボになったけれど。
by hohoho-bw | 2011-09-25 10:01