ジャズなんてものを
さて、ジャズってみなさん、お好きです?
すかしたバーでかかっているBGMくらいの認識?
それって正解。
だって、もう、過去を向いてしか生きていけない音楽なんだもの。
SOIL&PIMP SESSIONが「No Music,No Whiskey」のwebでボウモアをハイボールで飲んでいる。そんでもって今回の「No~」は、彼らの演奏するmack the knifeがBGMなんだよね。
でもさ、過去を向いてしか生きていけない音楽だからこそ、責任とらないでおいてけぼりにされるロックと比べると、優しいんだよね。なんか、腐れ縁でたまにあったら、必ずセックスさせてくれる女友達みたい。
あ、カッコつけすぎた?そんなにいい男じゃねえか、俺。正解!
ところでジャズを聴き始めたいという人には、何を勧めるべきか?と考えるとこれは難しい。
俺は最初、チャールス・ミンガスの「直立猿人」を勧められ、まじめに聞いてみてかなり困惑した。
やっぱマイルスの「カインド・オブ・ブルー」が、ジャズの奇跡なので、おススメなのかね?
これ聞いていいな、と思ったら次はビル・エヴァンスかね?
モンクは、作曲家としてはすごいけど、もっと後に手を出すべきだと思うよ。
ジャズらしいのはやっぱ、ハードバップなのかな?
そうなるとハンク・モブレーの「ロール・コール」とか、デクスター・ゴードンの「アワ・マン・イン・パリス」あたりか?
そうそう、コルトレーンは初心者はやめたほうがいいよ。だってあの人、演奏下手だもん。
しかも「至上の愛」なんてジャズ初心者は絶対だめ。でもコルトレーン聞きたいんなら「マイ・フェイバリット・シングス」あたりで手を打ってください。間違っても「アセンションズ」に手を出しちゃだめ。
そうそう、個人的にはアートブレイキーもおススメしないな~。
あ、ビ・バップもやめてね。チャーリーパーカーがわかるなんて上級者。まあ、バド・パウエルも最盛期はここに属しているけど、あ、そうそう、バドの最高傑作が「クレオパトラの夢」だっていう奴はエセ・ジャズファンだ。
バドの最高傑作は「ウン・ポコ・ロコ」だから。
あ、初心者でジャズ気分に浸りたくてちょっと通っぽくなりたいならケニー・ドーハムがおススメ。
ジャズ界のトランペッターにはキラ星のごとくスターがたくさん。マイルス、リー・モーガン、クリフォード・ブラウン、チェト・ベイカー、、、、そんなぴかぴかな奴らとは一線を画する「枯れた」プレイがケニーの持ち味。
おススメは「静かなるケニー」と「カフェボヘミアのケニードーハム」。どちらも名作であり鉄板。
あ、長くなっちゃったね、また今度、ジャズの話をしよう。