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誰のためでもなく

俺の、一番長い日

 さて、、、、

 会社と家の往復に嫌気がさしていた自分に活を入れるべく

 睡眠時間をぶった切って、好きなことをやってみようと思った。

 去年の初秋、タウシュベツ橋を見ようと試みるも「水没してるよ」とのビジターセンターのおっさんの言葉に打ちのめされたことへのリベンジ、ってことで

 「渇水期のタウシュベツ橋を見に行こうツアー」を敢行!することに。

 金曜日の深夜、もしく土曜日の未明にフォルクスワーゲンゴルフで出発。道央自動車道を北上。今の時期、午前3時半からうっすら空が明るいことを知る。そのまま層雲峡へ。

 早朝の北海道、やばいのは鹿が国道にぴょんぴょん飛び出ることだ。
鹿ってかわいいイメージに糊塗されているけれど、鹿が道路を横断するときにクルマでぶつかると、まずあなたも車も無事ではありません。でかいです。

 で、250キロメートルほど札幌から離れたところに、糠平湖、という、それはそれはさみしぃ~湖とその周りの温泉郷があるのですがそのちょっと前に、旧:士幌線という線路が通ってました。その線路のための橋というのが結構、趣があって、1937年製といいますから、もうかれこれ70歳なんですね。でもその当時の土木技術ですのでコンクリートがぼろぼろなんです。もう数年でこの橋も崩落してしまうのだろうと。

 そんなのすたるじいに黙っておれない自分は、その象徴的な橋まで行って写真を撮ることにしたのでした。

 タウシュベツ橋ってのは、林道を通れば車で10分もあればいけるのですが、北海道遺産に指定されると観光客がわっと押し寄せ、車がすれ違うことのできないくらいタイトな林道でクラッシュどころか崖下に転落などの事故が発生しまくり。で2009年からゲートをがっつり閉じて、徒歩でしか行けなくなったのでR。

 徒歩というが、アップダウンの激しい林道を4キロ進まなくてはいけない&最大の難関は、なななん、なんと熊出没の激ヤバポイントなのである。

 一人での行動は厳に慎むように、もしそうするなら万全の態勢を。と言われてもね~。

 で、自分は4キロを歩く間、歌を歌いまくり、熊さんに自分の存在を主張したのでした。

 そうして歩くこと45分。このような景色が迎えてくれまっした。
俺の、一番長い日_c0162846_17421949.jpg

by hohoho-bw | 2010-05-15 17:42