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誰のためでもなく

ほんのざっし

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 最近、本屋に行くことが多い。

 でも結局写真関連のコーナーに長くいるんだけどね。

 デジタルカメラマガジン、ばかばかしいんだけど読むのやめられない。今月号がまだ旭川には入荷していない模様、こんなことだから廃刊が相次ぐんだよね、、、まあいいけど。

 しかし、旭川冨貴堂は写真集が充実している。

 まず、アマゾンなら中古の出品でしか入手できない上田義彦の「クイノルト」がビニールカバー付きの新品で買える。あとはホンマタカシの「NEW WAVE」があった。マジでほしくなる写真集。帯に「この写真集に決定的瞬間はない」。わかる人にはわかる「ホンマタカシ節」。

 それにしてもむかつくのは、グラビアアイドルとかセミヌードの写真集でもないのに中身が見えないようにラッピングしている写真集が多くなっていること。岡田敦の最新作はケチくさくラッピングされてた。アホか!?
2009年の木村伊兵衛賞受賞の「浅田家」もラッピング、、、あ~こんな事じゃ本当に写真文化はダメになるよ。

 意外とよかったのはHABUさんの写真集。

 HABUさんって富士フイルムの季刊「Film&Image」で知ったんだけれど、彼は基本的にニコンF3にベルビアでオーストラリアとかそういった心地のいい空を撮って、写真家として圧倒的な人気を博しているらしい。

 正直、バカにしていたんだけれど、写真集のクオリティは高いと感じた。ってか、ページを繰る手が遅かった。これは一枚一枚の写真に見入っている証拠だ。

 HABUさんってサラリーマン10年を経てオーストラリアの自然の素晴らしさにもう会社員生活がばからしくなって写真家になったらしいけれど、いいなぁ~、そういう「ドロップアウト」。俺もしてみたい。

 結局、財布のひもが固い俺が買ったのは「フォトグラフノート」。都市を撮る、という特集。

 かなりカッコイイテキスト満載。

 繰上和美さん、富良野出身、すんげぇ~カッコイイ!!70歳オーバーなんて思えない色気。「ゼラチンシルバーlove」DVDで欲しくなった。でもこれ見るとライカM4がほしくなるので見ない。

 都市を撮ると言えば森山大道さんももちろん出ている。でも一番面白かったのは佐藤信太郎さんの「非常階段」シリーズ。シノゴで東京の非常階段から見た風景を撮影したもの。これは旭川美術館の企画展「風景劇場」でもプリントを見ることができたのだが、撮影の舞台裏が見られて楽しかった。

その中での印象的な一文「大判カメラを使うと写真がうまくなる」という言葉にちょっと、グラっときている、、、。
by hohoho-bw | 2010-02-03 19:16