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誰のためでもなく

千本ノック

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 ブログというものができて、本を買わなくなったように思う。
読み物として十分面白いものがあるから。

 今一番眺めるのは写真のブログだ。
自分も含めてしょうもない写真の自己満足ばかりであるが、中には自分が及ばないクオリティ満載の秀逸なものもある。

 カマウチさんのブログがそれだ。

 正確にはHPの文章なのだが、「写真を撮り続けることは千本ノックだ」という趣旨のものがある。
乱暴にいうと、写真を撮って撮って撮り続けて、一年なり二年後になっても残っているものがあればOK。明らかに嘘くさいものはふるい落とされていく、と。

 「嘘くさい写真」とは、自分の解釈では『誰かのマネ』写真だと思う。
もしくはレンズの特性に頼りきった写真。
「●●は開放の滲み方が、、、」とか、コントラスト強めの粒状性upで▽山◇道風とか、、、。

 自分も写真を始めたとき、カメラ雑誌に掲載されている写真を見て「こんな写真が撮りたい」と思い、その人の機材をそろえてまねたような写真を撮ろうとしたことがある。しかしそもそも見ず知らずの他人に声をかけて撮らせてくださいとは言えないので結局むりだった。

 でも写真の楽しさは日を追うごとにつよくなり、どんどんのめりこんでいった。
大きなフィルムで撮った写真をプリントしたときの感動は今でも忘れられないし、デジタルカメラと高倍率ズームだからこそ撮れた瞬間はテクノロジーに感謝した。

 自分が撮り続けてきた写真をざっと眺めてみる。嘘くさい写真は見て顔から火が出る。でもたまに「おっ!俺、こんないいの撮ってたんだ」とうれしくなることもある。だから今、樹を撮り続けているのは何とも不思議だ。

 これからどんな被写体に魅力を感じていくのか?それは自分でもわからない。ただ言えるのは、写真を撮るりつづけていって、どうなっていくのかだけはとても楽しみだ、ということ。

きざな言い方だけど「写真についての自分の冒険」はまだ続いている。
by hohoho-bw | 2009-02-25 21:03